事件No・004
「破産する医者 ――明暗を分けるタイミング――」

かつてのバブルの頃。
ある開業医の方が、銀行員に「投資だ、相続税対策だ」と勧められるままに、マンションの部屋を10箇所も、ローンを組んで、購入しました。
返済の為に、借金を繰り返したので、毎月の返済額が、医療報酬収入と同じくらいの金額になって しまいました。
総負債額は7億円、不動産を処分しても2億円減るだけで、5億円の借金は残る計算となります。
当職が債務整理を受任して、破産を申立て、免責も認められました。
依頼者本人も意外だったようですが、破産しても、医師免許は取り消されません。
免責後は、心機一転、どこかで勤務医でも、と考えていたようですが、幸いなことに、資金を出してくれる方がいて、近所で診療所を新しく開設しました。
出資した方に聞きましたら、免責で、借金がゼロになったので、逆に投資しても(金を貸しても)、安全なのだとのことです。

同じく医師の方。
やはり同様の、投資失敗のケースで、なんとか返済しようと詐欺まがいの借金を繰り返して、どうしようもなくなってから、相談に来られた方もいます。
裁判所に「詐欺的な借入」だと、免責が認められないケースでした。
せめて、あと2−3年早く、弁護士に相談していたら、前述の方と同様に、なんとかなったはずでした。
こちらの方は、その後、残念ながら、連絡が取れなくなったままです

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